Milと0

ダンディな人を求めて30歳で日本を旅立ち、ジョージクルーニー夫と出会いメキシコに落ち着く。メキシコ生活8年目。

メキシコシティラーメンランキング2022

私はラーメンが好きです。

nicovida.hatenablog.com

1年前にこの記事を書きました。コロナが落ち着いてこの1年ラーメンを食べに行く機会も増えました。前回はメキシコシティの南に住む私が比較的よく行くラーメン屋を紹介しました。

メキシコシティではラーメンが定番化しつつあります。そ・し・て!インフレをここぞとばかりに値上げをするラーメン屋も続々。分からないでもないものの、ラーメン300ペソ(本日レート2,254円)以上を見るとぶん殴られた気持ちになりますし、食べません。そこまでの価値があるラーメンはまだメキシコシティには存在しません。300ペソの美味しさが実際にあれば喜んで財布を開きます。

そんな考え方をしている私が思うオススメのメキシコシティのラーメン屋を味ごとに紹介します。

醤油ラーメンを食べるなら『Shoya』か『MOG系列』

今となってはコスパ最強日本食レストラン代表格『Shoya』。全く気を使っていない内装で友達とのランチでは選ばれないけれども、ちょっと人様の味付けが恋しい時についつい足が向く日本食。マイナス点もなければ加点もないバランスのいい中華そばではあるものの、美味しいもっちりチャーハンとセットで160ペソ(本日レート1,202円)と考えると有難い味。よく行きます。ジョージクルーニー夫はここのチャーハンが好きで、多くの中華料理屋がいかに握力と火力を使ってごはんをパサパサにしているかに全く興味がありません。

久方ぶりにMOG系列のラーメンを頂戴しました。醤油は魚介豚骨のような今時ラーメン。他のラーメン屋は中華そば系が多いので、新しさがいいなと思いました。今時ラーメンであれば、やはりもう少し玉子にこだわって頂きたい…と思いながらも、170ペソ(本日レート1,277円)なら合格点。また近いうちに進化を楽しみたいと思わされた一杯でした。

塩を食べるなら『Jametaro』

我が家からは遠いのでなかなか行く機会が少ないのですが、ここで食べるラーメンは安心して注文が出来ます。店主が作るラーメンは基本がしっかりしているのがよく分かる一杯。写真は焼豚増しで220ペソ(本日レート1,652円)、更にコーン抜き。メキシコシティ有名店なのに“やってやったぜ!感“がないのが良いです。塩ラーメンにはすごく細かい千切りのフライドポテトが入っているのが憎い。ここは文句なしの現在メキシコシティ1位のラーメン屋ですね。

豚骨を食べるなら『RAMENYA』のつけ麺

Tulumの木暮と比較したらどこも敵いません。でも私はラーメンの中でも豚骨が一番好きなので、どうしても食べたくなったらRAMENYAへ行きます。RAMENYAはラーメンは美味しいとは言えませんが、“つけ麺“はコクある豚骨で美味しいです。玉子も焼豚もここのは美味しい!ただアラフォーの胃には重いので、行く前には気合いを入れます。そしてエアコンがないため店内が暑いので、要注意。

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味噌を食べるなら?

きっとどこかで誰かが準備中。

グルメ友達曰く現在新しいラーメン屋3つが開店準備中とのこと。楽しみです!いつか唸るような旨味深きラーメンがメキシコシティにやってきてくれることを願って…1消費者として追い掛けます、諦めません。

美味しんぼの見過ぎて偉そうな文章になっておりましたら、申し訳ございません。

メキシコ雑貨から考える職人の価値

あの時は若かった…と思うことのひとつに「似たようなデザインなら安いものを買おう」という大量生産大量消費社会に溺れた浅はかな過去の消費行動があります。

かつて"Factelier"という全てのアイテムを日本の工場で作り販売するというファッションブランドで働いたことがあります(長期一時帰国で)。中国やアジアで質をさて置き安い人件費で働かせて作る服とは真逆で、失われつつある素晴らしき日本の工場の職人技を継承していくコンセプトのため良品だけど値が少しはります。長く愛用して欲しいからデザインはシンプル、でも手に取った瞬間から質の良さが分かりました。何人ものお客様が何年後かのご自身を描きながら購入してくださって嬉しい限りでした。

先日メキシコのインテリアブランド"Balsa"のエキシビジョンへ足を運んできました。デザイナーが直々にブランドの誕生から制作の説明をしてくれました。

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彼らのアイテムは"ラタン•藤"を使っています。日本にいる時は籐製品は珍しくもなく高価なイメージもありませんでした。どの家庭にもラタンチェアやラタン籠など必ず何かしらあるでしょう。

ラタンは熱帯地域のジャングル(インドネシアやタイ)で生産され、メキシコでは自生していません。全てアジアから輸出しています。メキシコでは柳やヤシで作られる籠製品などがメジャーです。ラタンはそこまで有名ではないため、扱える職人が少ないとのこと。ブランドを立ち上げた2人はやっとのことで職人を見つけ、試作品第一号を作ることに漕ぎつけました。数週間を経て出来た試作品のラタンチェアは素晴らしい出来でした。しかし職人は出来上がりを納品する際に彼らへ一言「これが最初で最後だ」。それだけラタンを手で丁寧に編むことが難しく時間が掛かり儲からないことを職人の一言から読み取ったそうです。しかし神様はBalsaに命を吹き込ませたかったようです。落胆する彼らを見た職人の息子達が「僕たちにやらせて欲しい!」と挙手し、ブランドが走り出します。2020年にブランドが誕生し、今では25人の職人が支えています。

試作品第一号となったデザインのラタンチェアは職人3人がフルタイムで3週間働いて完成します。座ってみるとこのチェアがいかにこだわって作られているかが分かります。制作過程を知り、実際に家具を知るとこれは最早アート作品と言っても過言ではなかろう。デザイナーの名前は残っていくとしても、職人の名前はどこにも刻まれない。職人たちがその地位を求めているのか分からないけれども…デザインが無ければ作品は生まれないからアートとはそういうものだと思う反面やはり職人の価値に寄り添いたい気持ちになりました。

メキシコは安くていいものがないから、良品は高くて当たり前。逆に日本育ちだと安くていいものが簡単に手に入ることが当たり前になっていて、メキシコで家具を買った時高くて驚いたのです。でもメキシコの輸入力に加えこうやって人の手で作られているドラマを見ると妥当な値段なんだと理解が出来ます。今回のインテリアデザインだけでなく、多くのメキシコ雑貨が様々な職人の手で作られて生活が掛かっています。手に取って気に入ったものがあれば、少しそんなことを想像しながらHOMEに迎え入れたいと思います。

世界中の家紹介の番組やYouTubeを見ているのですが、日本の洗練されたマイホームのインテリアって小物までおしゃれで、モノを選択する妥協が一切見えません。マイホームというより美術館じゃん!っていうくらい細部までこだわりが溢れています。むしろこだわりしかありません。メキシコでは完璧な選択が出来ないだろうと、まあまあの気持ちで買うこともあります。それでもきっとこだわる人はイメージしているものに出会うまで年単位で待つことができるのだと思います。ここでも私のせっかちが勿体無い方に始動しているんだと気付かされました。せっかちってあんまり人生メリットありませんよね…。

子猫に癒され、マリーゴールドがReformaにやってきて死者の日をようやく感じた先週末。

 
 
 
 
 
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世界のKintsugi・金継ぎ

1年前の一時帰国で持ってきた金継ぎキット。金継ぎ先輩にどんなキットが良いかを聞いてオススメされた初心者用キットをメルカリで購入、更に金継ぎ用に敢えて欠けているお皿も。説明書を開いたら8過程もあり伸ばし伸ばし。ようやく重い腰を上げたのはつい最近。

私の初めての金継ぎ

下手の横好きですね…自分で時間をかけて継いだお皿をこんなに愛おしく感じるとは、想像に足りませんでした。むしろ垂れちゃって粒みたいになった部分も味で可愛いじゃん!なんて思ったり。

私のキットは純金を綿で柔らかくぽんぽんと色付けしていく。ケチな私はどうやら金の使い方が足りなかった様で金にはなりませんでした。漆色でもいいか、と思っていましたが金継ぎ友が彼女のキットを貸してくれ金粉+工芸うるしで金色に。塗ってみるとやはり輝いている方がちゃんと完成感があって良いですね!

金継ぎ先輩は金でも銀でもなく、貝殻の欠片で継いでる上級者。完璧な継ぎに貝殻…センスしかない…金継ぎも進化しているようです。アートに不可能はない。

世界でも大注目Kintsugi

先日ポランコで開催された小洒落たマルシェで、初めて好きなメキシコの陶芸作家さんに出会いました。シンプルな中に知性が垣間見える作品で、日本にインスパイアを受けていることが伝わりました。

彼女のInstagramには金継ぎの作品もあります。敢えての金継ぎデザインが世界では人気があるよう。私は金継ぎは好きですが、金継ぎデザインは好みではありません。でも金継ぎがKiutsugiとして世界ではスタンダードになりつつある雰囲気は好きです。日本で室町時代から始まったこの技術が何百年も受け継がれ、サスティナブルを必要とする今世界でアートとしても受け入れられている…浪漫好きにグッとくるインターナショナル浪漫ではありませんか。

夫が会社のコーヒー用に購入。プエブラのDaniela Solisの作品。久しぶりに"自分の好き"に出会った時の高揚感を感じました。私はお皿を注文予定。

 
 
 
 
 
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ちなみにこのマルシェ、今までシティで行った中で一番オシャレでした。半分はファッションで、普段どこにいるの?というオシャレさんが沢山来場。メキシコドメスティックブランドの洋服やジュエリーはなかなかの値段がしますが、ファッションを愛している人達の空間にいる時の幸福感を感じました。

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なかなか日本語のようにSNSでは情報を掬い取れません。足で稼いでなんぼ!次回も行くわ❣️

金継ぎは…まだまだ継がないといけない器があるので、練習し、精進して参ります。

ようやくメキシコワイナリーValle de Guadalupe旅行へ!

コロナ以降初めて、ようやくメキシコのワイナリーValle de Guadalupeに降り立つことが出来ました。久しぶりなのであれやこれやと食べたりして、胃コントロールに失敗した旅でした。

今回はただの旅の記録です。(主に食事)

1日目

MEX→Tijuana

朝到着。必ず毎回訪れる海鮮タコスとNetflix『タコスのすべて』に出ていたタコス屋と2軒ハシゴ。

カジキマグロのタコス@La Cahua Del Yeyo

Birriaが有名。でも私はメキシコシティのDonJuanのBirriaの方が何倍も好き!@Tacos Fitos

Tijuna→Valle de Guadalupe

おしゃれなワイナリー。予約制になっていました。@Finca La Carrodilla

VdGに恋をしたアメリカ人女性がやっているワイナリー@El Corcha Rosa

とてもアットホームなワイナリー。エチケットもオリジナリティがあるし、何よりもワインが美味しい!!

カントリーな雰囲気が居心地が良くてついつい長居をして、ピザを注文した私。3時間後に今回の旅のメインレストランがあるのに、自分の胃を過大評価。この旅の失敗。

最近出来た🧄か🎃の形をしたワインバー。おしゃれ!店員さんもおしゃれ!そして居心地が良い…ピザを無かったことにするために、Gold  Brewを頼みました。次回はワインを飲みに来ます。@Bloodlust Winebar

@Fauna Restaurante

最後に来訪した3年前から拡大していて、以前Barだった場所もレストランスペースになっていました。人気レストランなのでこの変更は仕方ないのですが、予約する時に席を指定することをオススメ。美しい風景もこのレストランの素晴らしいところなので、Barスペース以外の方がいいと思います。

夫はコース料理を頼みました。コース料理を頼むのであれば本当は同じテーブル全員コース料理にしなくてはならないのですが、胃コントロールに失敗した私はとても食べられなかったので事情を説明すると特別に対応してくれました。人気レストランになったにも関わらず、こちらのサービスは温かくて気配り最高の感動レベル。

素材を生かした調理法、夫はメキシコで一番美味しいレストランだと再確認していました。上記の写真以外にも色々出てきて、15品近かったかと。どれもこれも美味しい!しかし夫の胃は破裂寸前。夫も胃を過信してしまったようです。少し似通った味が続いていたので次回は品数の少ないコース料理にしようと決意しました。ゴールデンアワーの山並みの美しさに、レストランを出る頃には凛とした星空。人生の美しさがここのレストランにはあります。

今回は3連休、直前に旅行を決めたこともあり、ホテル選びは苦戦。暑すぎないいい季節だったので仕方ありません。今回宿泊したホテルはまあまあだったので、情報割愛。

2日目

Valle de Guadalupe

簡単な1時間半程度のハイキング。霧の中を進みます。霧が金木犀のような香りを纏っていて、不思議な空間へ迷い込んだよう…@Sendero El Toyon

 Valle de Guadalupe→Ensenada

朝ごはんは絶対に外せないEnsenadaのトスターダ。ここでしか食べられない最高の味@El Guero Ens 1981

こちらも欠かせないメキシコ天ぷらタコス。特に白身魚のタコスは最高!@Tacos Lily

Ensenada→Valle de Guadalupe

 
 
 
 
 
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写真を撮り忘れてしまいました。こういうナチュラルなワイナリーもいいです。ワインも美味しかった! @Vinos Lechuza

地元で愛されているこじんまりとしたローカルレストラン。チーズケーキを求めて行きます。@La cabaña de las lomas

@Malva

カジュアルレストラン。昨日を反省してお腹を空かせてから向かって、2人ともコース料理を頼みました。4品のコース。各品2種類あるので、2人で8種類の味を楽しみました。金額も1人1,000ペソ(本日レート7,189円)でお得。味はGood!感動するほどではないけれども、全て美味しく、バランスが取れたコースでした。

Ensenada→Tijuana

いくつかクラフトビール屋を巡り、その後の締めはAsadoのタコス。ここのアボガードソースが逸品で、とろけるタコス…!@Tacos El Franc

沢山の味を堪能した旅でした。

Valle de Guadalupeはどの景色を切り取っても癒されます。車を走れば、美しい山並みが歓迎し続けてくれますし、停止すればそこには最高のグルメとワインがある…大人にとっては最高の旅ができます。メキシコシティとは時差が2時間あるので、行きは徳をした気分、帰りの日は本当に帰るだけ。それでも中2日を確保出来る日程であれば、充分に楽しめると思います。

もうすでに心はValle de Guadalupeにあります。次回は親友がメキシコへ遊びに来る時かな♪

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いい思い出を積極的に手に入れよう

ジョージクルーニー夫は独身貴族でした。そのため出会った時から結婚よりもリミットがある恋愛だと思ったので、心友たちが心配して私の様子を見にメキシコに来てくれる程でした。私は結婚適齢期を少し過ぎていましたが、結婚に焦りはありませんでした。結婚できなかったらそれはそれでいいと思っていた節もあるので、メキシコ生活が楽しくなるならいいかと思って彼との時間を過ごしていました。それでも2年半後には楽しくない仕事をすることに限界が訪れ、未来設計のために本帰国するか結婚してメキシコに残るか選択をすることに。彼には「結婚するつもりがないのであれば、日本に帰る」と半ば脅しのような私の決定事項を淡々と伝えました。それまでの彼との時間は人生において素晴らしい時間だったし、もし一生独身でも死ぬ時に彼との思い出が走馬灯の一部になればいいかもねくらいにしか思っていませんでした。

私は死ぬ瞬間の人生のハイライト、走馬灯のためにいい思い出を沢山作りたいと思っています。完全に草彅剛主演の『僕の生きる道』に影響を受けています。余命宣告を受けた草彅君が人生で唯一好きだった合唱を聴きながら、生まれた時から合唱に出会ったこと、先生になったこと、結婚したこと、奥さんとの初めての焼き鳥デートのことを走馬灯のように思い出しながら死を迎えます。死ぬまでそんな風に死ぬかは分かりませんが、私はおばあちゃんになったら近所の人にウザがられながらも自分の輝かしい昔話をしたいと思っています。もし周りに人がいなくても、きっと昔の思い出が孤独を埋めてくれることもあると思っています。なので時間と健康とお金がある時には、いい思い出になるであろうことには鈍感にならないようにしています。

実際にメキシコ生活でも、すでに思い出が私を支えてくれています。社会人として自分の夢を叶えたという実績が私を励まし続けています。今も当時の同僚たちから刺激を受けていることもあり、もう9年も前の話をイケメン俳優との恋話のように毎日思い出しています。

最近担当していたモデルのご子息がデビューしました。たった4年ではあるものの彼女を微力ながらも支え、心から尊敬出来る人と仕事をしたことは私の人生の宝物のひとつです。何年経ってもメディアを通して見る彼女はカッコよく、年を重ねると共に彼女の美しい生き方にうっとりほんわかします。今では私も立派なファンの1人。そんな彼女のご子息がデビュー!毎日ニタニタしながらSNSをチェックしています。心からのエールを送りたい相手が増えたなんて幸せすぎるでしょう!

一人旅には全く興味がなくなりましたが大切な友達との旅行は行きたいし、心が惹かれた写真の場所は訪れたいし、親に感謝は伝えたいし、美味しいごはんをたっぷり食べたいし、人生観を変えてくれるようなアートや本にも出会いたい。毎日の日々は素晴らしい思い出を蓄積するためのものだと思って暮らすと、毎日何かしら小さなことでもインプットしたいと思います。貯金よりも大事なことがある、自分にとってプライスレスが何かを理解しておかないとね!

友蔵心の俳句的なテンションでお届けしました。

nicovida.hatenablog.com

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