Milと0

ダンディな人を求めて30歳で日本を旅立ち、ジョージクルーニー夫と出会いメキシコに落ち着く。メキシコ生活8年目。

いい思い出を積極的に手に入れよう

ジョージクルーニー夫は独身貴族でした。そのため出会った時から結婚よりもリミットがある恋愛だと思ったので、心友たちが心配して私の様子を見にメキシコに来てくれる程でした。私は結婚適齢期を少し過ぎていましたが、結婚に焦りはありませんでした。結婚できなかったらそれはそれでいいと思っていた節もあるので、メキシコ生活が楽しくなるならいいかと思って彼との時間を過ごしていました。それでも2年半後には楽しくない仕事をすることに限界が訪れ、未来設計のために本帰国するか結婚してメキシコに残るか選択をすることに。彼には「結婚するつもりがないのであれば、日本に帰る」と半ば脅しのような私の決定事項を淡々と伝えました。それまでの彼との時間は人生において素晴らしい時間だったし、もし一生独身でも死ぬ時に彼との思い出が走馬灯の一部になればいいかもねくらいにしか思っていませんでした。

私は死ぬ瞬間の人生のハイライト、走馬灯のためにいい思い出を沢山作りたいと思っています。完全に草彅剛主演の『僕の生きる道』に影響を受けています。余命宣告を受けた草彅君が人生で唯一好きだった合唱を聴きながら、生まれた時から合唱に出会ったこと、先生になったこと、結婚したこと、奥さんとの初めての焼き鳥デートのことを走馬灯のように思い出しながら死を迎えます。死ぬまでそんな風に死ぬかは分かりませんが、私はおばあちゃんになったら近所の人にウザがられながらも自分の輝かしい昔話をしたいと思っています。もし周りに人がいなくても、きっと昔の思い出が孤独を埋めてくれることもあると思っています。なので時間と健康とお金がある時には、いい思い出になるであろうことには鈍感にならないようにしています。

実際にメキシコ生活でも、すでに思い出が私を支えてくれています。社会人として自分の夢を叶えたという実績が私を励まし続けています。今も当時の同僚たちから刺激を受けていることもあり、もう9年も前の話をイケメン俳優との恋話のように毎日思い出しています。

最近担当していたモデルのご子息がデビューしました。たった4年ではあるものの彼女を微力ながらも支え、心から尊敬出来る人と仕事をしたことは私の人生の宝物のひとつです。何年経ってもメディアを通して見る彼女はカッコよく、年を重ねると共に彼女の美しい生き方にうっとりほんわかします。今では私も立派なファンの1人。そんな彼女のご子息がデビュー!毎日ニタニタしながらSNSをチェックしています。心からのエールを送りたい相手が増えたなんて幸せすぎるでしょう!

一人旅には全く興味がなくなりましたが大切な友達との旅行は行きたいし、心が惹かれた写真の場所は訪れたいし、親に感謝は伝えたいし、美味しいごはんをたっぷり食べたいし、人生観を変えてくれるようなアートや本にも出会いたい。毎日の日々は素晴らしい思い出を蓄積するためのものだと思って暮らすと、毎日何かしら小さなことでもインプットしたいと思います。貯金よりも大事なことがある、自分にとってプライスレスが何かを理解しておかないとね!

友蔵心の俳句的なテンションでお届けしました。

nicovida.hatenablog.com

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