2024年にメキシコで台頭したSEDE CAFÉの勢いが凄い。2026年9月現在メキシコシティを中心に50店舗爆走展開中。その勢いはまだ火力を帯びているように感じている。
SEDE CAFÉがお客さんを呼ぶ理由を考えてみた。

1.物価高の世の中に現れた救世主と言える
行く度にお得感を感じてしまう。ブレンドコーヒーは1杯19ペソ、カフェラテもSmallが30ペソ。Mediumが35ペソ、Grandeが40ペソ。しかもこのサイズ感はスタバ寄りではなく日本サイズに似通っている。”(アメリカ寄りだった)サイジングの概念を変え、価格を抑える”、これこそSEDE CAFE成功のベースのように思う。
メキシコ人は朝ごはんを屋台やカフェで購入するカルチャーがある。出勤したかと思ったら、まず朝ごはん確保で席を外す。(今のオフィスはゼロ。)そんなオフィスワーカーのルーティンにぴったりと合うビジネス構造だ。
2.完全なるTo Go
椅子がいくつかある店舗も訪れたことはあるが、ほぼノー椅子のスタンド的な店構え。今までのカフェ経営”オシャレにカフェ作業をAdelante(どうぞ)”とは違って、ターゲットは移動する人々。ゆえスタンドで充分。朝の一杯、休憩の一杯、ピラティス後の一杯と気軽な一杯を求めるプチ休憩の際に人が集まる。特に朝に行くと10人程並んでいることもザラで、回転率の高さが見受けられる。
3.気張らないデザイン性

全体的なイメージは白地に少しの青。そこに木を使った棚などがあって少しほんわかさせるイメージ作りが上手。キャラクターはストローに何人でもない人がたなびいている。グッズ展開してもこのシンボルグッズ購入はしないけれど、やはりちょっとしたゆるキャラクターがいるのはいい。動物でもサンリオでもない深い意味を持たないキャラクターが丁度いいのだ。
4.ライバルたちもどうやら気付いたようだ
SEDE CAFÉの威力が突出し始めた頃、スタバにもCortoというSmallより小さいサイズ展開を始め、ブレンドで34ペソ。ザ・コーヒーも平日朝7時から10時の限定価格39ペソを始めた。
そもそもSEDECAFEとは?
私の肌感でメキシコのスペシャリティコーヒーを出すカフェが始まった頃、彼らがこぞって使っていたのがJiribilla。その後あっという間に様々なコーヒー農園の、様々な焙煎所のコーヒー豆が飲めるようになった。メキシコスペシャリティコーヒー立役者であるJiribillaの経営者がSEDE CAFÉのひとりの創立者だ。SEDEのコーヒーは完全メキシコ産。地産地消ラバーの私はよりSEDEが好きになってしまう。
ミルク入りのコーヒーはやはり業務用のコーヒーメーカーには勝てない、と私のカフェ率はぐんと上がった=お金も使う。ちょっと疲れたオフィスの帰り道、約束の前に早く到着した時、ちょっとした散歩の途中、SEDEに出会うと30ペソを使う。まんまと彼らの戦略にハマっているのである。
この物価高の中、嘆き続けてきた『わたしたちはもう二度とお値段以上の消費は体験できない』の未来を悲観する予測のストッパーとなっているような気がしてならない。たった30ペソのカフェに私は希望を抱いているのだ。だから2026年に値上がりしようものなら、きっと裏切りと絶望感でいっぱいでProfeco(メキシコの消費者センター)にメールしちゃうかもしれない。無意味だと分かっていても…。
久しぶりに日曜日のRoma Norteを歩くとどこもかしこもカフェだらけで改めて驚いてしまった。調査の数なんか見なくてもカフェ増加は火を見るより明らか。そこらじゅうカフェで溢れているメキシコシティ。2050年のコーヒー危機なんてなんのその。果たして未来のわたしたちは何を飲みながらおしゃべりをしているのだろう。今は有難くコーヒーを飲ませていただきます。
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