Milと0

ダンディな人を求めて30歳で日本を旅立ち、ジョージクルーニー夫と出会いメキシコに落ち着く。メキシコ生活8年目。

痛恨のミスをした結婚記念日

私たちの結婚記念日は、私の両親と同じ日。

いつもながらに両親には鰻をプレゼント。母からお礼の連絡をもらい、“あー良かったな“とこれからの両親の健康を願ったり、友人が結婚して“あーメデタイな“と思っていた矢先。すっかり私たちの結婚記念日を忘れてしまいました…なんて痛恨のミス!!

私「○日、〇〇ちゃんと夜ごはんの予定がある」

夫「結婚記念日なのに?」

一瞬にして冷や汗が出ました。結婚記念日=夫婦の誕生日、そんな誕生日を忘れる人の気がしれないなんて思っていたのに、まさか自分が忘れるなんて…ショック。夫は呆れ顔。

〇〇ちゃんには大変申し訳ないのですが、事情を説明してリスケをしてもらいました。夫はリスケしなくていいと言っておりましたが、この忘却の彼方のせいで今後の関係性に影響が出るかもしれませんし、何と言ってもまだ4回目の結婚記念日です。私の足りない記憶力のせいでお二人にご迷惑をお掛けして大変申し訳ございませんでした。心よりお詫び致します。

常日頃より夫と話す中で私の記憶力の方が数倍も良く、会話の円滑油として大活躍をしていたのです。自負していた私の記憶力、この痛恨のミス1回でもう2度と夫に対して大きな顔が出来なくなってしまいました。人様たちの結婚ですっかり浮かれて自分たちの記念日を忘れるなんて…本当に悔しいです。覚えやすい日に設定しても忘れてしまうのが記念日なのですね。人生はなかなか上手くいかないものです。

当日は我が両親同様、鰻を食べに『灘』へ行きました。夫は初灘。小鉢や焼き鳥、天ぷらを注文してから最後に小鰻丼で〆。夫が一言「他の料理はいいから、鰻を沢山食べる方がいいね(<MO +Fの鰻一本丼)」。くぅううう、注文にも失敗してしまいました。夫は鰻が大好きなので、鰻だけで良かったとのこと。Donde esta nuestro あうん(の呼吸)?と自分の首を絞める結果に。予定通りにはいかない結婚記念日、痛恨のミスをカバーしきれなかった、やりきれない結婚記念日になりました。失敗から学び、次回の我らのイベント・真ん中誕生日会は素直に鰻一本丼にしようと思います。MO +F様何卒よろしくお願い致します。(鰻を焼くのは灘らしいのですが。)

結婚は“生活スタイルとの結婚“とも言いますが、本当にその通りだと思います。比較的喧嘩をしない夫婦ではあるものの、最近“夫婦間のエゴ“について考えることがありました。私は食器洗いは好きですが夫は嫌い、そのため主に私の担当。私が洗い物をしていると夫が「何度も言っているけれども、スプーンは頭の口を下にして乾燥させて。水滴が溜まって跡が付くのが嫌だから」と注文をつけてきた日がありました。私は彼のこだわりを知っているので、出来るだけそのようにしているものの、上に更に洗い物を重ねていくとひっくり返ってしまうこともあるし、文句を言う前に洗い物をしている私に感謝しながら、ひっそりと自分で自分が思う正しい位置に訂正をすればいいのではなかろうか…と思いました。

こんな小さなことも出来ない奥さんと思う夫、文句を言うのなら自分で直して欲しいと夫を思う私。どちらも相手の行動に期待している私たち、どちらがエゴなのか??1週間程度考えましたが答えが出ませんでした。久しぶりに思い出した就活時代のホリプロの第2次審査のお題『鶏が先か卵が先か』のグループ討論。生活にはこういうどこから問題が発生しているのかを決められないことで溢れていますよね。

夫にこの疑問について考えて答えが出なかった、と言ったら笑いながら一言。

「簡単だよ、ただスプーンの口を下にすればいいだけ。」

最後にモンブランを頂きました。メキシコでもモンブラン食べられるんですよ。