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ダンディな人を求めて30歳で日本を旅立ち、ジョージクルーニー夫と出会いメキシコに落ち着く。メキシコ生活8年目。

突如メキシコドメスティックブランドアイテムが欲しい!

日本のリサーチ力は底知れません。先日ファッション雑誌を観ていた時(ファッションYouTubeだったかもしれません)、洗練されたオシャレ女子のバッグが紹介されていました。コロンビアブランドでした。 

日本のファッション業界のニッチなこれぞという発掘、「これ〇〇(国名)の●●ブランドだよー!」と私は知っている、ファッションを楽しんでいる!という風潮が好きでした。セレクトショップに行くのも大好きでした。でもその多くはヨーロッパないし国内ブランドだったように思います。 

メキシコに来てから、治安とインフラ面を考慮して着飾ることへの熱量は減少。最初はZARAで購入していたのが、インスタで着用感を確認することも出来るようになり、日本でオンライン購入をしてメキシコに送るようになりました。 

今はファッションセンスが雑誌以上に手軽にシェア出来る時代なので、特に珍しいことでもないのかもしれないけれど、「スペイン語圏仲間のコロンビアブランドが!」と衝撃を受けました。 

メキシコのファッション傾向

日本のようにユニフォーム化されないので、様々としか言いようがありません。インターナショナルな流行を取り入れている若者もいれば、ボディラインを強調するファッションガールもいます。まさにその人に合ったファッションが正解!な世界です。貧富の差も大きく天候も土地によって違うので、このブランドのこのデザインがメキシコ全土で大人気ということもほぼありません。消費対象が限られれば大量生産をすることはドメスティックブランドでは難しく、突き刺さる人に正しく突き刺さってくれ!というモノづくりのように感じます。そのため金額も1万円を超えるのが当たり前。でも金額どうこうというよりも、首都のメキシコシティですらどうやってドメスティックブランドを探したらいいのかが難問。メキシコのファッション雑誌はハイクラスの人用で買い物には参考にし難い…やはりここはインスタのアルゴリズム様に頼ります。 

バッグはNIUH 

今では日本人の多くが住むレオンは革製品が上質で有名です。その革製品を使ったブランドに出会いました。デザインはシンプルだけどちょっとのニュアンスがあって気に入りました。ブランドはグアダラハラ発で、職人作業は主にレオンかグアダラハラ担当。

手元に届くまで忘れていましたが、メキシコの革は少し重たい加工で硬いです。でもこれは経年変化を愉しむ系バッグで、だんだん柔らかくなるのが楽しみです。でもでも内側にはひとつもポケットもないし、付け紐は長過ぎでコンサルに入りたくなっちゃう。日本の当たり前がないのは少し残念ポイント。でもでもでもやりとりしたブランドの方が愛を持ってものづくりをしているのが伝わる方で、これまた応援したくなりました。概ね気に入っています。そして近年注目されているサスティナブルバッグ、ヴィーガンバッグのノパル(うちわサボテン)素材も探したのですが、好きな質感と色味には出会えませんでした。 

NIUHのインスタよく見たら、メキシコで販売されているハイセンス雑誌で紹介されていたので、もしかしたらメキシカンガールは知っているのかもしれない? 

靴はCUMO

靴は流石に履き心地を確認したかったので、Juarez地区へ直接足を運びました。(セレクトショップやオシャレっぽいお店を探すのであれば、Condesa・Roma地区もありです。)絶対にメキシコドメスティックブランドを買うと強く決めていた私は支払う前に「メキシコブランドのメキシコ生産だよね?」と3回くらい確認、店員さん苦笑い。 

しかしブランドはどうやらもうクローズしてしまったようで、SNS情報が見つかりませんでした。もうこの世の中で最後の一足だったのかな。 

ファッション業界目線に一足戻れば、何万歩も引き戻されます。自分のセンスで闘う人を応援したくなるこのマネージャー精神は一生なくならない気がしますし、この調子でドメスティックブランドどんどんチェックしていきたいと思います。素敵なメキシコブランドに出会った暁には日本との架け橋をしたいですね。

それとはまた少し違うファッションの話。私の建築愛を目覚めさせたのがApple TVの『HOME』。世界の素晴らしいデザインのマイホームと建築、いや人生哲学が語られている番組で、最終回までのマイホームは羨むようなお金を掛けた家づくり。最終回はメキシコ、でも趣旨が異なりました。メキシコのタバスコ州でビニールシートの家で暮らす若い家族の様子が描かれていました。最終的にはアメリカのテクノロジー会社が作る3Dの家に引っ越すことになり、ようやく人間らしい生活が始まる話でした。その中で若いお母さんが言った一言がとても印象的でした。「洋服も必要だけれども恥ずかしくてお願いできない」。田舎に住むメキシコ人は恥ずかしがり屋も多いし、亭主関白文化が強いです。その中で生きる女性の難しさは、都会で暮らす日本人の私には到底想像が尽きません。その彼女の言葉を聞いてから、私は田舎へ行く時には“使えるけれども手放したいもの”を持参して、直接お渡しするようにしています。当初は自分の要らないものを直接渡すのは失礼なのではないかと思いましたが、ジョージクルーニー夫に「そんなことはない、彼女たちにとっては嬉しいことだ」と言われました。アフリカでゴミの山となる古着の支援を見てから、顔が見えない支援は無知だと恥じ、直接にこだわっています。 

最近ではハマイカ市場で通っているTlacoyos屋でお手伝いをしている中学生くらいの娘さん2人に洋服を渡しました。照れながら喜んでくれました。田舎では革靴やロングワンピースなどの出番はないので都心と田舎で分別しました。 

これを読んでくださっているメキシコの方で不必要だからと処分する時、ゴミを捨てる時にそれらだけを別の袋に入れて捨ててみて下さい。 ゴミ業者の方の助けになるかもしれません。もし私のように直接お渡ししたいと思っている方がいたらご一緒しますので、ご連絡下さい!

日本では考えられないかもしれませんが、破れたTシャツや穴が空いたスニーカーを履いて働いている人が沢山います。メキシコ社会のひとつの側面です。win-winなら積極的に声を掛けていくべきだと私は思っています。こちらからの一歩が大事です。そしてマッキーの“僕が欲しかったもの“を聞くに限ります。Buen día a Todos!!

nicovida.hatenablog.com

 

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