Milと0

ダンディな人を求めて30歳で日本を旅立ち、ジョージクルーニー夫と出会いメキシコに落ち着く。メキシコ生活8年目。

先輩の退職祝いに日本人陶芸家のお皿を贈った話

メキシコで出会った友達が私の父と同郷で、それを聞いてから親近感を感じて仲が良くなりました。“故郷“の響きは人を寄せ付けるには十分、外国暮らしだと余計。私の故郷ではなく父の故郷ですが(少し辺鄙)、死ぬ前に必ず行きたいと思っている場所のひとつなのです。

そんな彼女からある日、「この陶芸作品好きだったらお譲りしたいんだけどどうかな?」と申し出がありました。彼女が日本から持ってきた故郷の陶芸作家さんの作品でターコイズブルーが美しいコップでした。私は即決で「是非!」と返答。彼女からその作品をプレゼントしてもらい手に取った時、心底穏やかになりました。こういうことで心が満たされることもあるんだなと気付きをもらった思い出の逸品。ありがとう、よっしー❤️

先月仕事の先輩が定年退職をしました。何十年も同じ会社で働く人を見送るのは四十路にして初体験。直属の先輩でもあったので、ご勇退していくはなむけに何かを贈りたいと考えていました。その時に私のこの体験を思い出しました。

先輩はお父様がメキシコ移住をした日系2世。静かなオフィスでさり気なく先輩のルーツ話を聞き出し、ネットで陶芸家さんを検索、オンラインショップで購入し、ちょうど日本へ一時帰国する駐在員の方の協力を得て、このお皿が先輩の故郷から今を生きるメキシコへ辿り着きました。

 
 
 
 
 
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先輩は和菓子が大好きなので、和菓子に合うような一皿を選びました。食は毎日の楽しみを彩るもの、そんなひとときがほんわかタイムになれば本望です。(先輩は気に入ってくれたみたいです☺️)

ギバーとテイカーとマッチャー

世の中の6割はマッチャー(与え受け取るバランスを重視する人)と言われています。私もその6割の1人。誰かにプレゼントを貰えばきちんとお返したいと思いますし、プレゼントしたら何かしらのリアクションは求めます(笑)。だから完全なギバー(与える人)にもなれないし、受け取り続ければ居心地が悪くなるんのでテイカー(受け取る人)にもなれません。マッチャー同士だと気遣いという優しさの交換が出来て、ほんわかします。

メキシコ人はプレゼントをするのが好きなイメージ。義実家は旅行土産(日本みたいにご当地お菓子などは気軽に手に入らない)に誕生日、クリスマス、年末などのタイミング、かつての会社ではバレンタインに掃除のおばちゃんからブレスレットをもらったこともあります。実はプレゼント下手なのでプチストレスを感じていましたが、今回のプレゼント選びは楽しかったです。自分が好きな分野が功を奏しました。今度からは相手のことを考え過ぎて、これは持っているだろうなーとプレゼント迷子になるのではなく、私の得意分野からあっても困らないものをチョイスしようと思いました。相手のリアクションにビビらずに…。

先輩をイメージしてフラワーアレンジメント。