Milと0

ダンディな人を求めて30歳で日本を旅立ち、ジョージクルーニー夫と出会いメキシコに落ち着く。メキシコ生活8年目。

ルイスバラガン建築漂うレストラン・Tetetlan

ルイスバラガンに会ってみたかったなと思い始めています。そこまで人柄も彼の半生も知りませんが、今回行った彼の建築名残があるレストランがとてつもなく私の好みで溢れていました。 

ルイスバラガンを感じる建築・Tetetlan 

親友が先月までメキシコに長期滞在をしており、最後の朝ごはんということで兼ねてから行こうと思っていたレストランへ行ってきました。 

食事をする前にお隣にあるCasa Pedregalというバラガン建築の家を拝見しようと思って予約をしておりましたが、最終コンファームメールが届いておらずにツアーには参加出来ませんでした。ツアーはおひとり800ペソとのこと。

そんなこんなで一応Instagramを通じて予約していたレストランへ少し早めに入店。入った瞬間から好きキュンとしました。

建物はこのCoyocan地域に沢山ある火山岩で出来ています。この地域は積極的にこの岩を建築に使用しています。レストランは6年前にオープン、小洒落たメキシコ料理です。

このオープンキッチンも最高。本当に丸々見え!

火山岩✖︎ピンク

本来はお隣のCasa Pedregal(かつてのPuernoさん一家が住んでおり、Casa Puernoと呼ばれていた)の馬小屋だった場所をルイスバラガンへの敬意を称しながら、リノベーションしてあります。火山岩をふんだんに使った建築は少し孤独を感じさせますが、上から降り注ぐ自然光とピンクのレストランカラーがメキシコらしさが爆発。光の魔術師ルイスバラガンを感じずにはいられない空間です。

器も火山石とピンクのミックス。どちらも震えるくらいの重量だけど、これまた経年変化ロマン大好きセニョーラにはもう抱き締めたい美しさ!何キロだってかかってこい!

植物と共生しデザインする

メキシコの空間作りは外との断絶がなく緑の使い方が上手だなと思うことがしばしば。整った植物でなく、自然に成長している自然✖︎アート融合がメキシコ建築で唸らせることのひとつ。

外観は完全に火山石。モデル:友達。

この地域は火山石だらけであんまり人気がなかったところ、火山石を積極的に使って町おこしが行われたそう。UNAM(メキシコの優秀な国立大学)のキャンパスも元は違う場所にあったけれど、そのプロジェクトの要となり今の素晴らしいキャンパス建築があります。Casa PedregalもPuernoさん一家が亡くなった時に取り壊される予定だったところ、今の家主が投資。かなりの大金を叩いて再生したようなので、入場料が800ペソも頷けます。意外とバラガン建築でもほったらかしになって、ただの建築になっていることもあります。政府が保護するのではなく、個人レベルというのがメキシコらしいお話です。

肝心のお味は、私はグッと来ない普通。でも素晴らしい建築で食事が出来るだけでプライスレス!メキシコ旅行へのオススメ星5つ🌟🌟🌟🌟🌟!!

2024年3月追記:記事を読んでくださり行かれた方から「料理美味しかった!」とコメントを頂きました。私は朝ごはんでしか行ったことがなかったのですがランチ以降のお料理美味しいそうです🩷