Milと0

ダンディな人を求めて30歳で日本を旅立ち、ジョージクルーニー夫と出会いメキシコに落ち着く。メキシコ生活8年目。

メキシコシティでレバノン料理を食す。

メキシコシティは、食に関しては日本より多国籍なイメージはありません。残念ながら日本のように気軽に色々な国の料理を食べられるわけではありません。そんな中でも、なぜか身近なのがレバノン料理”です。 

なぜメキシコにはレバノンレストランが多いのか

近年レバノンと言えば、日本人にとっては“カルロスゴーン逃亡劇”ではありますが、歴史の中でパッと思いつくのが“レバノンの商人”。世界最強の商売人と言われたレバノンの商人が何かを持ってメキシコへの地へ辿り着いたのか…と思って調べ始めたところ、違いました。 

2020年はメキシコレバノン友好75周年(メキシコ日本は今年で135年) 

1880年台戦争による飢饉をきっかけにメキシコの移住が始まりました。オスマン帝国の衰退を経て、国の弾圧から逃げてメキシコへ辿り着いたのです。そしてなぜレバノン人が移住先をメキシコに決めたのか、という疑問には「当時レバノンから太平洋を渡りアメリカ大陸へ移動するには、フランスから出航するしか手がなかった。その道程にメキシコがあった」。メキシコではユカタン半島、ベラクルースと海を有する町にレバノン人の多くが移り住み、今ではメキシコシティプエブラレバノン文化が定着したとされています。 

メキシコでレバノン人が定着したのは、やはり彼らの“起業家精神”が強かったからだと言われています。新しい土地でコミュニティ作りに成功したのはやはりお金を生む力が強いレバノンの商人の誇りがあったようです。 

レバノン料理好きがおススメするレバノンレストラン3選 

メキシコシティには『Centro de Libanesa』というメキシコにおけるレバノンコミュニティの本拠地とされてる場所が密かにあります。(日墨協会のような?)それゆえ意外と知られていませんが、南方面には優れたレバノン料理レストランが沢山あり、メキシコ人に愛されています。 

1.老舗の“Gruta Ehden” 

www.instagram.com

1930年にメキシコへ移住したおじいさんが初めてメキシコで本格的なレバノンレストランをOPEN。その後1976年にこのレストランに。ポランコにも支店があります。 

こちらでは中東料理と言えばの定番メニューが美味しく頂けます。 

Humms(ひよこ豆ペースト)、Hoja de Parras(ごはんとラム肉のブドウの葉巻き)、Jocoque(ヨーグルトソース)、ズッキーニのスープ。 

私が一番好きなメニューはKepe Crudoというラム肉のちょっと辛目なタルタラ。アラベパンに載せて頂きます。生肉が食べられない日本では出会えない味!Kepeに改名したいくらい好きです。 

週末は激混み。1時間は待つため、金曜日までに電話予約をしてから行かれることをお勧めします。 (土日当日に予約不可)

2.メキシコ料理とのフュージョンでモダンにお手軽に頂くなら“Tacos Alay Alay"

カジュアルレストラン。ここ数年で私の中で大ヒットしたレストランでもあります。中東料理とメキシコ料理のお互いのいいところを融合させた料理です。メインは柔らかいアラベパンと一緒に頂くタコス。中身も融合料理で一味違ったタコスを楽しめます。前菜などには定番の中東料理があって、特にフムスは最高。 ハーブを使った飲み物もgood。

3.お試しなら“ Al Andalus ”

www.instagram.com

初めてだからどんな料理かもわからないから色々食べてみたい人におススメなのがこちら。支店がたくさんあります。私も初めてはここ。定番料理がワンプレートに詰まっています。

レバノン料理のいいところ 

味付けが優しく、野菜とプロテインのバランスが良いです。そのため見た目の派手さには欠けるものの(日本料理同様身体にいいものは茶色)、ヘルシー料理ばかり。油を使わずに煮込んだものが多く、オリーブオイルを使うのも特徴。見た目は、本場に行ったら進化を遂げている可能性は大いにありそうです。 

ただアラベパンが美味しくて、小麦粉消費が多めになってしまうのは要注意。 

タイ料理や日本料理などのアジアレストランの急速な拡大を見せるメキシコシティ。なぜか世界のどこへ行っても美味しいはずの中華料理が美味しくないメキシコシティも、最近インスタグラムの日本人の方々を賑わせている飲茶のお店が登場したりと食文化の発展がすごい。GoogleMap📍だらけ!嬉しい嘆きです。