Milと0

ダンディな人を求めて30歳で日本を旅立ち、ジョージクルーニー夫と出会いメキシコに落ち着く。メキシコ生活8年目。

メキシコ版アンテロープキャニオンへ! –Arroyo de Cura–

今年も旅初めはイダルゴ州へ。写真で見るよりもずっとずっとロマンを感じる場所だっだので紹介します。

■Cañon Arroyo de Cura

 
 
 
 
 
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メキシコシティからパチューカを越え車で3時間(現在イダルゴ州の高速道路大工事中なので一部ゆっくり運転で私たちの場合3時間半)。山道も整備された道のみで好アクセス。

2年前に開放されたメキシコの秘境。スタート地点はイダルゴ州、10分歩くとベラクルス州へ。片道45分の岩道の先には何億年前からの地層を見ることが出来る圧巻のメキシコ版アンテロープが登場。

とてもこじんまりしているけれども、歴史がそこにあって地球ロマンが込み上げてきました。目的地までの道のりもまだ整備されておらず凄く良かったのです。岩道が大好きな現代美術家・AnishKapporの世界。カッコ良すぎた…。

まだ観光が始まったばかりかつ個人の土地のため、歴史や地質の説明などは全くありません。スレートが崩れているところもあり、安全なのか?と少し疑う場所もありました…どうか地層学者が訪れて知見をこれから広めて頂きたいです。

彼らは近くの岩山頂上にコテージを建設中でした。あんな山の上で星空独り占めしたら最高だろうな…✨

■行き方

車による個人かメキシコシティからのツアー。インスタで検索するとツアー会社が幾つかヒット。山道も整備された道のみのため、自家用車でも問題無し。

まずイダルゴ州Atecoxcoという小さな町のセントロを目指します。着いたらお店で「Arroyo de Curaに行きたくセニョールGabriel Rojasを探している」と伝えるとセニョールの家を教えてくれます。彼らは4人のガイドを日替わりで対応中。ガイド無しでは辿り着けず、1人100ペソ。

インターネットでは連絡先を事前に知ることが出来なかったため、直接訪問。運悪く5分前にガイドがスタート。片道45分で合計2時間のため、予約してから行くのがいいでしょう。ガイド代表のGabriel Rojasの連絡先を聞いてきました😎77-1205-6674です。

この穴を進んで行きます。

深めの水たまりを2回超える時に、幾つかの岩を渡りますが子どもや運動神経に自信がない方には難しいです。また小さな穴を潜りますので、体格が大きいと思う方も覚悟が必要です。

ハイキングは簡単ではあるもの岩道をずっと歩くので足の保護のため登山靴必須。雨季時期は川が幾つもできるため乾季をオススメしますが、雨季もツアーは対応中とのこと。

昨年の旅初めもイダルゴ州でした。訪問したメキシコの大自然で1番素晴らしい場所。声を大にしてオススメします❣️イダルゴ州はここ数年で発見されている秘境が幾つかあり、これからの情報にますます期待!

nicovida.hatenablog.com

 

メキシコシティでついにバームクーヘンが食べられるーHana Baum

海外生活10年もなれば、私だって手作りのバームクーヘンを作ったことがあります。料理は好きでもデザートづくりはピンと来ない結論に至った過程のひとつでバームクーヘンを。 

“しっとり”って感覚も日本的。私の手作りはしっとりというより生焼けっぽくなりました。口はしっとりを覚えているので、私のバームクーヘンは10点/100点中。あのしっとりに到達させるために何が必要だったのか、素人には分からないまま…笑。 

2023年メキシコシティにバームクーヘン屋さんが上陸。日本旅行で食べたバームクーヘンに感動したメキシコ人がスタート。見様見真似でメキシコ流でやるのではく、きちんと機械を輸入して本気で日本のバームクーヘンをメキシコに持ってくる覚悟。ありがとうございます。ここまで魅了したバームクーヘンはどこのだったのだろうか…そんなことが気になってくる。 

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現在はまだ注文販売のみ。事前予約必須。味は4種類で、オリジナル、オレンジ、抹茶、チョコレート。ホール販売で4つの味全て500ペソ(本日レート4,300円)。このサイズで500ペソはなかなか、というのが第一印象。実食してみての感想は、まだ日本のバームクーヘンではないけれども、いいのでは!彼らの意気込みからするとそのうちしっとり日本バームクーヘンに辿り着くのでしょう。 

私がびっくりしたのは包装紙!きちんと日本のようなデザイン包装紙で包まれています。見た瞬間なんだかデパ地下でお土産を選んでいるあの瞬間に誘われました。メキシコでは通常ホールケーキもだいたい500ペソも超えてきますし、ホームパーティーの手土産に悩んだらこちらを買ってみるのはありかもしれません。私もお店の成長に期待して半年後にでも再度食べてみたいと思っています❣ 

注文はWhatuppかInstagramより。 

2024年も好きなことを深掘りしていきたい

新年あけましておめでとうございます。 

年明け早々心が痛む能登半島地震のニュース。亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。被災された方々が少しでも早く温かい場所でホッと出来る日が来るよう願っています。ニュースで特にご高齢で避難をされている方を見ると両親と重ねてしまい、涙が溢れてきてしまいます…故郷を一度失う気持ちを想像するだけでやりきれない気持ちになります。微力ながら復興、被災者の方々の生活の立て直しや最前線での救助活動のお役に立てますよう、紗栄子さんの社団法人Think The Dayを通して寄付をしました。

2023年はここ数年ほぼ隔週でカフェシートをしていた友人、一緒に美味しいものを食べたり共に自然を感じたりしていた長年の友人がメキシコを旅立っていきました。私の日常生活のルーティンのベースは夫との暮らし、でもたまに会う友人たちの時間が人生のスパイスになっているなと改めて思わされたお見送りでした。でもでも寂しさよりも応援の気持ちが大きいので、新天地での平穏な暮らしを願っているよ! 

一時帰国で出会った長年の友人たちからも人生のヒントをもらいました。というのは!みんな趣味を通してコミュニティに参加していること。それぞれ趣味を謳歌する中で人と繋がっていて豊かな暮らしをしている様子を聞きました。今興味を持っていることは今まで独学。でも友人たちの話を通して、クラスやワークショップに参加してみようと思い始めています。2022年に折角始めたフラワーアレンジメントは手が荒れてしまい2023年は何も出来ずにいましたが、ようやく手が戻ってきてくれた…涙。行ってみたいメキシコ人の生花クラスがあるので今年こそは参加するぞ!そして突如と興味を持った茶道。NYのカフェでは抹茶ラテは(適当に)抹茶碗で点てた抹茶を使って魅せるプレゼンテーションが流行っているらしく、私も家でやってみるかと軽い気持ちで始めただけなのに、今や大切な瞑想時間。茶の歴史を学び始めると茶の時代に生まれた日本の美しさの概念は今私が日々感じているアートへの閃きと同じであるということに気付かされています。(まだ学び始めたばかりなので深掘りはしないでください☺️)

秋の一時帰国で行った東京根津にある和食割烹の“まめたん”。料理研究家Arikoさんの行きつけのひとつでArikoファンの親友と2人で行きました。一品ずつ出てくる料理全部全部が美味しくて…明らかに自分よりもしっかりと人生に足跡を付けながら歩んでいる人が作る料理でした。感動させる料理には知識も知恵も技術も必要なんだ…美味しすぎて翌週に夫と再訪。今までカウンターに座って、大将がその日の活きのある食材で美味しい料理を出してくれる和食割烹に行ったことがなかったので、ドハマりしました…もう次の一時帰国で行きたいお店が多数…っ!そんなお店に惹かれた理由のひとつが“器”にハマっている四十路の今だからこそ。料理に合う器でおめかしして出てくる一品料理たちの慎ましく上品なこと。器の勉強もしたいし、素敵な器に合うような料理を作りたい…いつか家庭料理の域を飛び出してみたいと初めて思うような体験をさせてもらいました。家庭料理もまだまだなのでいつかはいつかで笑。

好きを誰かと共有することで広がったり深まったり、そんな1年になるよう脱・独学!

メキシコシティで一番大きなTrompo de Pastorはどこだ?

メキシコ同僚とのランチタイム、“一番好きなタコスの種類は何?”の話題で3分の2が“Pastor”と回答。私はつい数年前まで夫の軽い洗脳によりPastorはつまらないタコスだと思い込んでおりましたが、洗脳が解けた後このタコスの奥深さと気軽さに虜になりつつあります。 

Tacos de Pastorとは 

同僚だけでなくメキシコシティでこのタコスが嫌いな人はいないのではないのでしょうか。以前このPastorの記事を書いたことがあったので、是非読んでみて下さい。

nicovida.hatenablog.com

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Trompoの大きさはそのお店の人気を表すもの 

Trompoとは駒という意味で、タコスの場合は肉の塊です。この肉の塊は、鉄の串に薄い豚肉を重ねていき、アチョーテというメキシコの赤い唐辛子で味付けをします。Trompoの頂点にはクリスマスツリーの星のように玉ねぎとパイナップルが鎮座します。お店は日ごとにこのTrompoを準備するため、“大きい=売れている“に直結。美味しいPastorが食べたければ、Trompoの大きさをまずチェックせよ!と言えますね。 

メキシコシティで一番大きいと言われている“Los Cuñados”

そんな情報をメキシコ同僚たちから教わりました。セントロのPlaza Meaveというモールの入り口にあります。彼らのTrompoは300㎏で毎日売り切る。365日10時~19時営業。実際に行ってきました。 行った日は日曜日でしたが、正直No.1の貫禄は感じませんでした。というのも朝9時くらいにセントロを歩くとどのタコス屋もTrompoの準備をしており、Los Cuñadosに辿り着くまでにすでに度肝を抜かされるようなTrompoに出会ってしまっていました。どれも250〜300kg。うむ、メキシコシティで一番大きなTrompoを決定するにはまだまだ捜査が必要です。

ギネス世界記録では2017年Aguascalientesの“Los Cuñados” 

www.elfinanciero.com.mx

なんと5トン、約20万タコス分の大きさ。こちらはイベントでの記録。 同僚たちはメキシコシティの最大と言われているのはこちらの記録と混同していたのかもしれません…。

逆に有名な小さなMini Trompoはこちら。 

mxcity.mx

メキシコのTrompoはドラえもん世界線そしてPastorはプエブラも有名。いつかプエブラNo.1のTrompoにご挨拶したいですね。 

 

メキシコ人とどこのタコス屋が好きかの話は鉄板会話。日本でも好きなラーメン屋の話をしますが、No.1が被ることはなかなかありません。タコスも同様、各々のNo.1を持っています。2024年はメキシコ生活10周年。記念にメキシコ友人たちのNo.1タコス屋巡りをしようと思っています。

メキシコスタバのビックリマンチョコ方式

いよいよ待ちに待った一時帰国。今回もなんやかんやでお土産の準備が不十分です。航空券を取ったのは半年前なのに…と自分を責める私。 

そんな中スタバグッズが好きな友人がおり、ちょいちょいこれ買ってきて欲しいと以前から頼まれていたので集めていました。彼女はグッズの中でも“Topper・トッパー”と呼ばれるベアリスタの飲み口蓋のコレクターのようです。しかし最近まで私はベアリスタ(スタバのクマのキャラクター)なら何でも好きだと思っていたので幾つかのTopperをスルーしてしまい、クリスマスグッズにかけていました。死者の日が終わると毎日スタバのインスタを見る日々。今か今かと待っていたら…まさかの今回はビックリマン方式!インスタで知った時、メキシコのスタバ広報もついにこの方法を思い付いたか、いいね!!と感心してしまいました。 

Rosca・ロスカというカルチャーパンとビックリマンマーケティング 

まず初めにこのパンの紹介。以前の記事をぜひご覧下さい。

nicovida.hatenablog.com

この丸長細いパン・Roscaは大きく、家族や職場でみんなでひとつを食べる1月6日に行われるちょっとしたイベント。死者の日が終わると即クリスマスシーズンに突入し、販売され始めます。

イベント当日は大集合したら、各自食べる分だけカットし、もし下記写真のようなプラスチック人形が入っていたら2月2日にメキシコの伝統料理“Tamales”をみんなにご馳走するというのがメキシコのしきたり。

スタバのRoscaは一人サイズでTopperがこの人形のようにして入っているとのこと。種類は4種類。これはきっとメキシコだけのマーケティング!素晴らしい戦略です。 

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このパン好きではないのですが、私もReyes(王様の王冠👑付けた)ベアリスタが欲しいのでまた買ってしまいそうです。まんまと幼少期に戻ってビックリマンチョコ期再現中(ビックリマンチョコは大好きだったけれども)。

その他に買った今回の土産 

ほぼメキシコを知っている友人たちへのお土産。日本人の友人たちが我が家で飲んでほぼ100%の確率で美味しいと言われるワイン、メスカル、私の最近一番お気に入りのテキーラ・グルメフランス友人もお気に入りだった辛いカカオチョコ、コーヒー、ナッツ類、チョコラテ(ミロみたいな)、Pandaグミ、サルサ、フリホーレス、ドライマンゴー、お菓子などなど。 

シンプリストになるつつある私にとって、メキシコ雑貨土産をお土産にする勇気がなく消えモノオンリーになってしまいました…。 

おまけ 

最近お迎えしたのは、一目惚れした陶芸作家・佐竹晃さんの湯呑み。引出黒の志野釉。どの面もすべて違う表情で、貫入も美しい…迎え入れることが出来て心底嬉しいです。写真を見るだけで迷うことなく欲しい!と思うことは滅多にありません。湯呑みやぐい吞みは料理の陶器と違って盛り付けることで表情が変わることはありませんので、それ自体がアートです。一時帰国でも佐竹さんの作品並みに心が動く器たちに出会えますように!