Milと0

ダンディな人を求めて30歳で日本を旅立ち、ジョージクルーニー夫と出会いメキシコに落ち着く。メキシコ生活8年目。

最近気になること、年齢を重ねて感じる幸せ

数日前にTwitterのTLで流れてきた「自死することを決めました」という文字。20歳前後の看護学生のツイートで、すぐにDMを送りたい気持ちになりました。でも背景を全く知らない彼女にどんな言葉を送るのが正解なのか、自分の言葉が逆に彼女を傷つけてしまったら…と思うと怖く何も出来ないまま。彼女の近くにいる人が本気で寄り添ってくれることを願うことしか出来ません。どうかどうか、生きることの絶望から抜け出してあげてください。

こういうことを書くとTwitterにはそんなことで溢れている、かまってちゃんなだけ、だと思う人もいるかもしれませんが、私は20代前半に、若くして知人が自死した経験があります。残念ながら一度だけではありません。人間の強さも知っていますが、儚さも分かります。それから私は通常では出てこない言葉が関わる人から出てきた時は、儚さに注視しています。決して“どうせ死なない“とは思えません。若くして自死した知人がその年齢で抱えていた苦しみは、私も同じく悩んでいたこと。彼らはその苦しさの深みに入り込んでしまい越えられなかったのだと思います。

歳を重ねて思います。若者に「大志を抱け」だけを言うのではなく、“年を重ねると小さいことに幸せを感じられるようになること“を教えてあげたいです。美味しい珈琲一杯でほっこりしたり、本を読んで共感してワクワクしたり、綺麗な花を見て微笑んだり、毎日の日常に“あー幸せだなぁ“と思えるような瞬間が訪れることを。

自分の夢を叶えないと人生が挫折したように感じるかもしれませんが、紆余曲折してしなやかに生きてもいくのも悪くありません。自分に優しくない環境からはおさらばして、他を探すのが一番。人に優しくされないと自分も他人を優しく扱えません。

歳を重ねて、大人が教えてくれたらもっと違った人生だったかもしれないと思ったことがあります。20代の時に持っていた好奇心が落ち着いてしまうこと。“行きたい、学びたい“などのあれこれしたいが大渋滞していたのに、30歳を過ぎて“ま、いっか…“とだんだん自然消滅していってしまうのです。人生いつでも学べるのは事実ではありますが、やはり身体の若さと無知からくる強さからの人生の吸収力は特別だったなと実感しています。

私にも数名の年上の友人がいるけれど、そんなことを言われたことがありません。いや、話してくれていたのにもしかしたらピンと来なくてただ聞き流して生きてきたのかもしれません。自分がアラフォーになって、若い子へこんなアドバイスを対面ですることもありません。こんなおばさんに言われても…と心の中で怪訝な顔をされながら伝えるのも勇気が要ります。誰しもが歳を重ねながら気付きを得ていくものなのでしょう。これからこれから。