Milと0

ダンディな人を求めて30歳で日本を旅立ち、ジョージクルーニー夫と出会いメキシコに落ち着く。メキシコ生活8年目。

メキシコに来て欲しい日本のチェーン店

メキシコシティで食生活で困ることはそんなにないのですが、無性に“あの〇〇が食べたい!”と禿げそうなくらい欲する時があります。そして世界で闘えるのに、勝算ありなのになぜメキシコに来ない?!と思っているのがミスタードーナツです。 

小麦粉に抗らえない人類たち 

世界中がコロナ渦に巻き込まれた時、“世界共通で最強外食は『おいしいパン屋』”だと確信しました。パンひとつ盗んだがゆえに人生を翻弄されたジャンバルジャン米食だった日本もGHQによる小麦の投入でコメ農家が脅かされるように。人類は小麦粉の流布によって大きな食文化の発展を実現してきたのです、良くも悪くも。 

小麦粉が身体に良くないと分かっていてもやめられません。量は減らせても完全にお別れが出来る気がしません、寄り添い方がうまいのです。だから私は納得して小麦粉を受け入れたいと思っています。 

おいしいパンはある、でも甘すぎないのに食感最高なドーナツはメキシコには存在しない 

欧米からの移住者が増え、パンのレベルは躍進しました。日本組からしたら惣菜パンが恋しくなることもあるかもしれませんが、外国人にはヒットしなさそうです。しょっぱい系パンはサンドイッチやトルタで満たされているよう。 

しかし!ドーナツはいくら待っても進化しません。メキシコ人は甘々のクリスピードーナツで満足しているんです。ドーナツも世界中どこにでも売っているお金を生むコンテンツ。日本人からしたら“頼む!一度でいいからミスドに行ってみてくれ!”とドーナツを買おうとレジに並んでいるみんなに伝えたいです。甘ければドーナツということではない、ドーナツの味と食感を愉しむことをミスタードーナツが体現しています。 

日本人の食感へのこだわりは世界的に見れば異質 

食感のこだわり代表格のひとつはグミではありませんか。果汁グミのような食感で育って約9年前に日本を飛び出した私はコロロを食べた時にはすご~とつい声が漏れました。2023年4月18日にはUHA味覚糖が“空気グミ”というものを発売したとのこと。きっとまた驚かせてくれるのでしょう。 

そもそも日本語には“サクサク”“カリカリ”“ふわふわ”“ホクホク”“しゅわしゅわ”“しっとり”“みずみずしい”など数多と食感や味覚の表現が存在しています。そして日本で育っていれば、全ての違いを自然と分かっていますが、これらを他文化で育った人に違いを説明をしろと言われても難問。それくらい日本人が食感と深く向き合っているのです。 

グミの市場はドーナツより小さいだろうし、売れる製品に大事なことは“リピーター”ですからドーナツ最強説。(すみません、全部私の肌感覚で書いています)。メキシコ人は気付いたらコーヒーを買いに席を離れていますし、コーヒーのお供に甘いものも買っています。忘れないで下さい、メキシコは世界上位の肥満体国。いつだって正しさの反対にはビジネスがあります。メキシコでミスタードーナツが失敗するなんて考えられない! 

ミスタードーナツの海外進出 

公式HPによると台湾・タイ・フィリピン・インドネシアの4ヶ国に9557店舗を展開。2023年5月1日にはシンガポールに初出店。

6年ぶりの海外進出ということに加え現在まだアジア国だけなので、メキシコ進出を考える頃にはメキシコ人も痩せているかも?初めてこうやって調べると、ダスキンサイド的にはメキシコ進出は現状ほぼゼロなことに愕然としています。安易に考えてはいけないですね。 …いっそ冷凍食品とかでもダメですか。

一応海外暮らし精神を持ち合わせていますので、ボンデリングもオールドファッションもサーターアンダギーも作ってそれなりに満たされたことはあるのです。でも違うのです。“気軽においしいドーナツを食べたい”のです。味もそうなのですが、その経験がしたいのです。何よりドーナツは大量の油を使うので、夫婦暮らしの自宅で作るには罪悪感でいっぱいで食べる前からネガティヴスタートです。

私にはどうすることもできないこの願い…もしメキシコシティのオフィス街で日本式ドーナツを始める方がいたらぜひとも投資させて下さい。吉報お待ちしております! 

nicovida.hatenablog.com

 

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