“熊出没注意“を促す看板を見た時点から脳裏にこびり付き、恐怖と共に山登りをしていた日本⛰
熊に出会う可能性は低いというものの、彼らの生息地に踏み入れる時から100%出会わないとは言い切れません。山は怖いのです。
あらゆる熊に関するニュースやドキュメンタリーを見てきたけれども読んだことがなかった吉村昭著「羆嵐」。作家・羽田圭介氏のYoutubeで考察されていたのを観て、読んでみました。
羆嵐/吉村昭
大正4年12月北海道天塩山地の開拓地に冬眠前のヒグマが出没。穏やかな村が突如恐怖の渦に巻き込まれていく。2日間で6名の村人が被害を受け、村人たちは恐怖に慄きながらも頼りない不発の猟銃で熊に立ち向かうもうまくいかない。ヒグマは決して満腹になり山に戻ることもなく、村人たちは眠れない夜を過ごす。自然を前になす術も無い村人の残す希望は村の荒くれ者で凄腕の猟師・銀四郎のみ…。実際に起きた三宅別熊事件がモデル。1982年発表。
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この話は有名過ぎて知っていたものの、文字だけで読むのも迫力がありました。カオスと冷静さが比較して書かれています。状況を表す非感情的言葉の羅列に引き込まれ、北海道の寒さを感じながらあっという間に読み進められました。
人間が生きていくために、先代が自然や野生動物と戦い開拓し現在の共有の形が存在。しかし今年の日本の夏は熊が人間の住処へ出現するニュースを沢山見ました。
初めてメキシコで山登りをする時、調べました。
“メキシコシティ周辺の山には熊出没せず“と安心したのも束の間。
“山賊に注意“…おおおおおさすがメキシコ。悪人も熊も怖いです。
そんなこんなでメキシコには熊がいないと思い続けていたのに、2020年メキシコの北・Nuevo Leonの国立公園に熊出没のニュースを観て衝撃でした。(このニュースは日本でもよく取り上げられていましたね!)