Milと0

ダンディな人を求めて30歳で日本を旅立ち、ジョージクルーニー夫と出会いメキシコに落ち着く。メキシコ生活8年目。

おすすめの漫画 -人生のバイブル-

日本の恋しいものトップ3に入るマンガ喫茶。漫画で人生を学んできた1人です。

海外生活7年目、一時帰国の度にメキシコに送ろう送ろうと思ってはケチが勝って日本の実家で待機中の漫画たち。人生のバイブルとなっている漫画の中でも、今回は“平凡に生きてきた人が実は凄い才能の持ち主“というストーリーの漫画を少年漫画・少女漫画1冊ずつ紹介します。

め組の大吾/曽田正人

小さい頃に消防士に助けてもらった経験から大吾は自身も消防士になる。彼の初配属先になっためだかヶ浜は滅多に火事がでない“め組“。大吾はかつて助けてもらったように自分も人を助けてヒーローになりたいと疼くが、火が出ないのは消防士の普段からの高い防災意識からであった。そんなめ組でも起きてしまう火災で大吾は特別な第六感を働かせ、多くの命を救っていく。のちにハイパーレスキューとなり世界的に活躍するまでを描く。

大吾なら絶対に助けてくれる!とハラハラドキドキ読み進めると、期待を裏切らない展開が待っています。彼の研ぎ澄まされた第六感とZONEまで達する集中力が読み手に伝わってきて、自分も同じような感覚に持っていかれるのが曽田先生のすごいところです。手に汗握る漫画です。

大吾がレスキューの体力試験日、前夜火災で一睡もしないで中距離マラソンに臨みます。いち早く家に帰って休みたい一心で驚異のスピードで走る話、痺れました。この発想の転換に私自身どんだけ助けられていることか。どうせやらなきゃいけないのならさっさと済ませよう!

曽田先生の描く漫画は才能系が多く『昴』も心震える最高のバレエ漫画です。

ガラスの仮面/美内すずえ

貧乏な家庭に生まれたドジでバカな北島マヤ。そんな苦境でも明るく生きるマヤには天性の才能があった。いつものように公園で子ども達に前日に見たドラマを再現しているところを伝説の大女優・月影千草に見られ演技の才能を見出されるのだ。永遠のライバルお嬢様・姫川亜弓と幻の舞台『紅天女』の主演を巡り、演技対決を繰り広げていく。

もう何十回読んだことか、セリフまで覚えています。劇団の同僚もみんな愛読しています。

家庭環境に恵まれなかったが才能に溢れているマヤと、芸能人一家の娘に生まれたものの自分の才能を信じられず努力で実力をつける亜弓を正反対に描いているのが面白いです。その中で唯一共通しているのが演技への情熱なのです。ドラマチックにどんどんと花開くマヤの才能に、ページを捲る手が止まりません。親との関わりを描くシーンは毎回涙が溢れます。人生は挫折なく成功しないのです。

“好きこそものの上手なれ“を描く最高峰の漫画です。私も好きなことをして生きていく才能を持っているかも…と心に火を付けてくれます。

1975年に「花とゆめ」で連載がスタート、残念なことに未完です。最新刊では携帯が出てきたり初期設定を変更せずにはいられないくらい何十年も連載中。美内先生どうぞよろしくお願い致します。ガラスの仮面ファンは結末を知らないままに死ねません。

 

やっぱり好きな漫画は紙で読みたい!…書いていたら読みたい気持ちがむくむく。電子書籍で買おうかな…迷います。次の一時帰国では絶対の絶対で実家の漫画たちをメキシコに送ります!