Milと0

ダンディな人を求めて30歳で日本を旅立ち、ジョージクルーニー夫と出会いメキシコに落ち着く。メキシコ生活8年目。

OVER THE SUNの凄さ、友達がいないと嘆く海外在住者に聞いて欲しい

日本で友達に勧められたPODCAST“OVER THE SUN“

ジェーン・スーという名はメキシコに居ても知ってはいたのだけれども、この手のコラムニストは私のような天邪鬼とは気が合わないと鷹を括っていました。しかし勧めてきてくれた友達は私の友達の中でも多くの感性を共感してきた希少な友達。

日本の電車の中で早速聞いてみると、すっかりと聞き入ってしまいました。共感の嵐が私の携帯から流れ漏れていたのである。これは…なんて社会的なPOD CASTなのだろうか…!

言葉のプロ2人がMC

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コラムニストのジェーン・スー氏とTBSアナウンサー堀井美香氏がMC。TBSと言えば、我大好きな安住氏が働く言葉の鬼の会社です。堀井氏は安住さんの先輩でもあり、何度か隣の席の先輩が変だという話を日天をされていたことを思い出します。そしてその先輩が堀井さんであることは聞くとすぐに繋がります。

言葉のプロ2人が紡ぐ番組の面白さは、言葉の引き出し方が上手なだけではなく、まず第一に彼女たちの感性が素晴らしいです。そしてその感性を視聴者に投げる共感の言葉選びが恐しく素晴らしいのです。プロなのに親近感が広がるのがこの番組の最大の醍醐味。

おばさんが太陽を越えて行く、OVER THE SUN。年を重ねることで生じる不具合に立ち向かう姿は私たちおばさんの有志的存在。負けへんでぇ、踏ん張っていこう、そして決して仲間を離していかない優しさがあります。かつてこんなラジオがあっただろうか?すっかり虜。

あなたはどっち?

彼女たちの会話で「SEX&THE CITY」が良く出てきます。どの男が一番いい男か、自分は4人の中でなら一番〇〇に似ている…などと、私もかつて友達としてきた会話が流れてきて懐かしさと新たな発見があります。そしてもはやOVER THE SUNファン同志では「あなたは堀井さん派?ジェーン・スー派?」などという会話が為されているのではないでしょうか。キャリーに憧れて気がついたらおばさんになっていた私たちにとって現代の日本版SEX&THE CITYとも言える…なんて思ったり。

私はどっちかと言えばジェーン・スーのようであるが、なりたいのは堀井さん。ジェーン・スーは言葉のプロで面白く素晴らしい人ではあるけれども、ストーリーテラーのような存在。堀井さんは普通の皮を被ったぶっ飛んだ人。いきなり投げ込む感性が凄い。それでも優しさと常識を兼ね備えていて、憧れずにはいられません。

一番素敵だなと思っていること

この2人の会話のリズムがお互いを邪魔しないことに畏敬の念の気持ちで聞いています。女2人、1人が面白いことを言い始めるとちょっと茶化したり、もっと面白いことを載せてやろうとか批判じみたりすることがあります。しかしこの2人にはそれがなく、ずっと聞いていられます。女の意地悪が全く見えないのです。

コロナで余計におひとりさま万歳化が進み、“ひとりで完結することもそれもまた人生“と若干押し付けられている今の世の中で、どれだけこの番組に惹かれて救われている人がいるか。女だって、男だって、若かろうが老いていようが、共感出来ることは幸なのです。

POD CASTのおかげで世界のどこからでも聞くことが出来ます。聞けばちょっと元気になれる、ちょっと自己肯定感を上げてくれるので是非聞いてみて欲しいです!

open.spotify.com

今週はクリスマスパーティ(ホームパーティ)続き。踊ったりはしないけれども…そんな日も近い予感。

キャンプにハマる理由が分かった

日本では空前のキャンプブーム。キャンプが趣味の友達夫婦が一時帰国の最後12月最初の週末に人気キャンプ場へ連れて行ってくれました。

ハマる理由が十二分に分かりました。ビギナーズが魅了された点を紹介。

キャンプに魅了される理由

富士山を見ながら、私は日本人なんだと諭される

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“この景色を必ず見れるわけではない“と重々承知。ビギナーズラックで、様々な富士山の景色を見ることが出来ました。富士山の有難みって、文化です。日本人の心、ここに在り!!としか言いようがありません。この景色にプラスして夜は星空が綺麗に。流れ星も3つ見ました。

大人だからこそ分かる贅沢な時間の流れを愉しめます。冬は寒過ぎるのでは?と思っていましたが、空気は澄んでいるし、お風呂にも入らなくてもいいし、キャンパーおすすめの季節。

あと、いいカメラを持ちたくなる人の気持ちもすごく理解。

キャンプ飯のおいしさ

自然の中で食べる料理は何よりもご馳走。25歳から始めた山登りも、山頂で食べるおにぎりの美味しさを噛み締めたくてハマったようなもの。だから自分がキャンプにハマりそうなタイプであることを友達も分かっていてくれたのでしょう。

しかし!キャンプ飯と山登り飯には大きな差がありました。予想以上の豪華さで、こりゃ楽しいと納得。1日目の昼ごはんは、お肉。市場で買ってきた美味しい肉を友達の旦那さんが美味しく焼いてくれました。

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テントを張るものも、料理をするのも焦ることなく、ゆったりとした自分達のリズムでお酒を飲みながら、絶景を目の前にした食事は“贅沢“以外表現のしようがありません。

夜ごはんは、なんとテントの中のストーブの上で水炊き。ストーブ用の手作りの机に感動しました。どんだけ便利で居心地がいいのか…これが令和のキャンプなのか…震えるくらいの驚きと感心がありました。もちろん夜にはかっこいい焚火の前で、カップラーメンをすすってやりました。いつCMが来てもおかしくないくらい、心から「うまい…!」が口から漏れ出していました。

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翌日の朝ごはんは、これまた旦那さんがご飯を炊いて、ハラスを焼いてくれました。

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キャンプ飯のレベルの高さに驚きを隠せず、何度も何度も「すごいね!」を繰り返した初心者。本当に美味しかったのです、ありがとう旦那さん。

キャンプ用品のレベルが高い

f:id:nico__vida:20211218104216j:plainこんなに快適な1泊2日を迎えられるなんて想像もしていませんでした。テントは2部屋に分けられプライバシー確保、ストーブが夜中焚かれ温かく、空気ベッドの上に寝袋で寝たので身体も大して痛くならない…etc。快適快適。この快適のために、沢山の荷物を持ってきてくれた友達夫婦、何回目か分からないけどありがとう。

テントは他のキャンパーと被ることもなく、ちょっと調べただけでも種類やブランドも沢山あって簡単には選べなさそう。もはやテントだけでなく、コップでさえもSNSの映え時代の今、キャンプが洒落た趣味の代表格であるため、出費は大きそうです。

友達夫婦は、次〇〇(私の夫)も来る時には「あのキャンプ飯にしよう!」「〇〇は絶対キャンプ好きだから、一緒に行こう!」などと色々な提案をしてくれて、感謝しかない。絶対に私の夫も大好きな時間の過ごし方。間違いなく挑戦します。彼女たちの惜しみないおもてなしと人生の楽しみ方を披露してもらったことで、私の日本移住への思いが確かなものになりつつありました。

メキシコでもキャンプをしたことはありますが、日本のようなキャンプは危険です。テントなどのキャンプ用品が高ければ襲われる可能性も高いし、トイレに行く間に何か盗まれてもおかしくありません。メキシコシティには自転車やマラソンランナーには人気の山がありますが、同じく自転車強盗多発地域。

メキシコは大好きだけれども、今回の日本の長期一時帰国で再確認したことは「治安の悪さで行動が限定されている」ということ。行動が限定されれば、人と出会うことも、出会いから感じられる人生の気付きが少ないということ。(怖さ知らずのFiesta三昧の若者もいれば、多くの出会いがない方が平穏に過ごせる人もいるので私たち夫婦の場合でしょうか)

そして“日本の令和“を感じたことがもうひとつ。旦那さんが喜んで何でもやってくれる。メキシコでは男性が色々やってくれることに慣れてはいたものの、日本もそうなんだ〜と沢山の友達夫婦を見てほんわかしました。

ちなみに今回連れて行ってもらったキャンプ場は千円札の富士山の場所。

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日本にあったら…と思ったメキシコの出来る奴。

たった3ヶ月ですが、人生初めての日本での1人暮らし。そんな生活の中で、メキシコにあって日本になくて困ったものがひとつだけあります。

洋服を汚す機会が多いメキシコ。エコビシに白パンで乗れば、無傷で生還できたことはないし、フィエスタに行けば気付かないうちにタコスやワインのシミ。ベンチに座れば…兎に角ありとあらゆる場所で洋服が汚れます。

年齢的に白い服が似合ってきたのにうかうか着用出来ないし、長いスカートも道に着くと…と思って、TPOを考えてから決めることが多いメキシコの暮らし。それでも汚してしまう我らの味方がVanishです。

Vanish

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こちらの入れ替え用は450mlで25ペソ、約135円。スプレーに入れて使用。洗濯物を洗濯機を回す前に汚れにシュッと一撃、5分程浸透をするのを待って洗濯機をSTART。シミや汚れ、シャツの袖や襟など、あらゆる汚れをきちんと落としてくれます。色物も黒い物でも。Vanishのおかげで様々なファッションが出来ていると言っても過言ではありません!

日本で何度Vanishがあったら…と思ったことでしょう。日本にないのは、みんな汚さないから?と思いましたが、白Tシャツでカレーを作ればやっぱりフライパンから何かしら飛んでくるし、世界どこにいても生活していれば多少なりと危険は付き物。こんなマルチに使えるものが今の日本にないのが逆に不思議!

洗濯では、メキシコは黒い洋服用の洗剤があるものもお気に入り。標高も高ければ日差しも強い。洗濯する時は日に当て過ぎないために、裏返しにすることが基本。水は硬水だし、洋服の持ちは断然日本より悪いので出来る限りのことはしたい私にとっては有難い商品。

メキシコは昼は半袖ビーサンで大丈夫。こんなに暑かったっけ?

 

メキシコに戻ってきた!

驚く程普通に入国。本当に本当に何も必要な書類がなかったです。日本入国の時はあんなにストレス大だったので、気楽に帰って来れたことには感謝。

成田空港最後飯は恒例のマック。年々小さくなるグラコロ、これだけでは足りなくうどんを出国後に食べようと思ったら、ありませんでした🥲

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約80kgの荷物を1人で持っていたので、税関に引っかかり…500ドル以上の買い物には、19%の関税…成田まで運ぶのも大変だったので、次回からは超過荷物は国際宅急便にしようと決意。

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オミクロンで海外在住者にとって日本入国が大変。正直隔離2週間だけでもキツイのに、隔離場所を選べない状況は過酷過ぎますね…日本の友達と家族に会いたいから来年も帰りたいけれども、再度あの隔離は出来ないかもしれません。

メキシコに帰って来たら、唇と踵がカサカサ。さて、現実の中で頑張りますか!

酉の市に初参加。日本文化って特殊!

日本生活も残すところあと少し。

先日フリーランス友達が酉の市へ行くとのことで付き添いで、鷲神社へ。酉の市は"熊手を買う日"としか認識しておらず、こんなに賑わう日だとは知りませんでした。いや〜凄かった!

酉の市とは

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毎年11月酉の日にその年の無事の報告と翌年の家内安全・商売繁盛を願う年中行事。2021年の酉の日は11月9日と21日でした。3日あることが多い。

発祥の地は足立区にある大鳥神社で秋の収穫を祝い、五穀豊穣を願って鶏を献上したことから始まったと言われている。現在全国規模で行われているが、特に有名なのが3大酉の市として知られるのが、鷲神社(浅草)、花園神社(新宿)、大国魂神社(調布)

酉の市では華やかな“熊手“が並ぶ。皆さん、この熊手を手にして帰ります。

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なぜ熊手を買う?

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農耕器具の熊手には“福や縁、金銀をかき集める“意味があるとされ、縁起物のひとつに。熊手の中には他にも縁起物とされている“おかめ・七福神・大判小判・招き猫・打出の小槌・亀などなど“が華やかに装飾されています。お店によって熊手のデザインも色々なので選ぶのも楽しみ。熊手は大きさやデザインによって異なるので価格幅は広い。事業が大きくなる都度熊手も大きくしていく。

購入したらすぐに袋の中に入れず、掲げて持ち歩く。多くの人がいる神社には良運が漂っているのでかき集め、神社を出たら袋へ。その後は少し高いところや神棚などに飾り、新年を迎える。

友達は毎年酉の市へ赴き、翌年への喝を入れています。行く前までは買うつもりがなかった私も、多くの人が熊手と気合いを手に鼻息荒くしている姿に感化され、シンプルなものを購入。日本が農耕時代から、太陽(天気)こそが生活を左右する最大点で神に願わずにいられなかった風習・文化が形を変えて今尚大事にされています。

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f:id:nico__vida:20211123213133j:plain日本は四季があって季節毎に多くの風習があります。宗教ではなく、太陽や大地に願いを込める文化だと改めて思いました。

今年の酉の市の人出は昨年より多かったそうです。日本はコロナ感染者が小康状態で2022年こそは!と商売繁殖を心より願う人で溢れていて、熱い気持ちになりました。同志、いや先輩達に続けられるよう私も頑張る…!静かにエールを送ります。