Milと0

ダンディな人を求めて30歳で日本を旅立ち、ジョージクルーニー夫と出会いメキシコに落ち着く。メキシコ生活8年目。

海外でも本を愛でたい本好きに伝えたいメキシコの図書館

この10年で新しく興味を持ち始めたことで、特に今の生活に彩りを与えてくれているのが『建築』です。ただ見て感じる専門、知識など大してありません。その空間に存在すると刺激をくれて考えさせてくれる、今となっては海外生活の大事な相棒です。

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Apple TVの『HOME』という世界のマイホームを紹介する番組の第2シリーズが配信されたのが今年。その中でメキシコの建築も紹介されました。メキシコの有名な石の彫刻家・Pedro Reyesとファッションデザイナー・Carla Fernandezご夫妻のモダンなメキシコ住宅は、メキシコシティのコヨアカン地区にあります。コヨアカンで採掘可能な火山石を使用して造られたこの家にはメキシコの伝統を愛し変化させながら継承していきたい2人の想いが詰まっています。

 
 
 
 
 
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建築デザインは現在は彫刻家ではあるPedroが担当。彫刻家になる前に建築を学んでいて多くの知識があります。この家は家族の住まいであり、工房であり、コミュニティでもあります。自宅には常に職人が作業をしていて、音があり、人の気配があります。更に私が驚いたことがあります。

Pedroは本の虫で多くの本を保持しています。上の写真のようにこの家を作る際に、石を利用して本棚を作る程。この本棚たちはこの家の中枢にあり、この家の象徴的な存在と化していきます。そこで或る日Pedroはどんどん増えていく本をただただ保管していくことに疑問に感じます。そして自分の本棚を開放することを決めました。

人様の本棚を覗いてみよう

Pedroの本は建築やデザインに始まり、文学や歴史、文化、哲学と多岐に渡ります。アートの本に関しては特にスペイン語や英語を超え、世界中の言語の本があります。そして例に漏れず日本語も。建築を好きになってから、いかに日本の建築家が優秀で独創的で世界から注目をされているかを知りました。Pedroの本棚にも日本の巨匠たちの本がずらり、もちろん日本語の本。私は全部読み倒す予定です。私みたいにスペイン語の本を読むことに馴れてはいないけれど、本が大好きな方には大変オススメしたい美しき図書館です。

有名人のお家におじゃまします

いくらメキシコがMi casa es tu casa(私の家はあなたの家でもあるのよ=いつでもいらっしゃい)文化だとしても、会ったことがない人を迎え入れる性善説にただただ驚きました。この国で生きていくために一番大切なのは猜疑心だと思っている私は度肝を抜かれました。メキシコで有名な2人のご自宅を見知らぬ人へ開放をする…これを書いている今も「凄い!」としか言いようがありません。

もちろん図書館として解放しているので、彼らの生活スペースを見学なんて出来ません。それでもHOMEを見て家へ行ってみたいという建築好奇心(ミーハー心とも言う)の方がどちらかと言うと本を借りたい気持ちより強く、邪な気持ちでは行けない…なんて少し悩んでいました。訪問前にはこんなに日本語の著書があるなんて想像もしていなかったのです。海外で専門的な著書を自分の手で捲って読める幸せ。実際に行くと建築よりも本の有り難みが強まって、彼らの心意気にハグしたい気持ちにさせられました。

オススメな人

本の貸出は1ヶ月。貸出の際に図書館司書に写真を撮影され、彼らのインスタグラムのストーリーに掲載されます。SNS顏出しNGな方はダメでしょう。そして訪問の際には予約が必要、インスタグラムのDMでやりとりをするためインスタアカウントが必須。

スペイン語・英語で文学や歴史、哲学ありとあらゆる本を読むことが好きな人。

日本語で芸術・建築・文化の本を読みたいと思っている人。

写真撮影は可能なようですが、インスタスポットではないのでただ写真撮影をしたい方はご注意を。訪問日もPedroが絶賛作品創作中でしたので、静かに感動。敬意を払って訪れて頂きたいです。

図書館のインスタグラムはこちら⇩

https://instagram.com/tlacuilobiblioteca?igshid=YmMyMTA2M2Y=

私が借りた4冊。初回のため弱気のラインナップ。

 

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