Milと0

ダンディな人を求めて30歳で日本を旅立ち、ジョージクルーニー夫と出会いメキシコに落ち着く。メキシコ生活8年目。

メキシコの山にあるレストラン・CUBO

折角海外にいるから日本にはなさそうなことは積極的に経験していきたい派です。ここ数年気になっていたレストランへ、ようやく行ってきました。

CUBO

コンセプトレストランで、メキシコ州の山の中にあります。メキシコシティから約1時間ほどで到着。山の中を少し走るので運転に自信がない方にはおすすめしにくいかもしれません。

政府で働いていたRodrigoが仕事関係できのこ業界の現実を知ってから、きのこに興味を持ち、山を買い、キューブの形をした家兼レストランを経営しています。しかし彼はシェフではありません。最初はただきのこを採って友人たちと食べるだけだったのが、気が付くとメキシコの有名レストランシェフと繋がりが出来、月に2〜4回シェフを山へ招待してレストランをしています。毎回違うシェフがやってきます。“自然の中で食べる豪華な食事“がコンセプト。

今回は有名レストランROSETTAシェフ・Victor Jimenez

10時半現地集合、軽い朝ごはん、きのこ狩り、ランチコースとカクテルのマリアージュ、合計5時間のコースでお一人2,400ペソ(本日レート16,282円)。かなり強気の金額のため、CUBOに行ったことのあるグルメ友達に内容を伝え行く価値があるかを聞くと「ある!」との返信が来たので、いざ!

朝ごはんオアハカのTetela。こちらとコーヒーのみで、本当に軽食。

Otomiという薪にそれぞれの願いを載せてお焚き上げしていくセレモニー。

猛毒のマリオきのこ。

本日の2400仲間ときのこ狩りへ入山。1時間半ほど歩きました。各々見つけたきのこを狩っていきます。胞子を落とすために少し頭をポンポンしてから土から採ります。人生初めてのきのこ狩り。見た目からして食べたくないきのこは収穫しませんでしたが、こんなに沢山の種類があるんだなと感心。

みんなで収穫したきのこ。なんと20個にひとつしか食べられるきのこはないとのこと。そりゃ自然のきのこで生計を立てていく現実は厳しいです。Rodrigo曰く彼らは毎日12時間きのこを探し続けるそうです。日本の舞茸を養殖する方が稼げるのでは…と思ってしまいましたが、何も知らないで軽々しく発言してはいけませんね。ちなみに松茸も探しましたが、メキシコではMichoacanでしか採れないそうです。

きのこは今の雨の季節は2日で再生されていくとのこと。きのこは大好きだけれど、知らないことだらけだと思ったり。

松の木に生える赤ちゃん松。食べられると言われ試食したら、グレープフルーツの味がしました。美味しい!

薪で作る料理。設計が素晴らしいです。

ランチコースはデザート込みの5料理と4種類のカクテル。最初のさつまいもとじゃがいもニョッキにきのこが登場。2枚目はクリームに蟻。3枚目は近くの川魚とメキシコのカレーのようなMole de Verde。(4枚目の写真にハーブや緑色の唐辛子を入れて緑になる)どれも美味しい!シェフが近年稀に見る優しい顔な上にやはり有名レストランシェフといったお味でした。アメリカから休暇で来ていた若者3人組もいて、さすがRosettaだと思わされました。

正直レビューまとめ

最初にCUBOを通り過ぎて着いた誰かの別荘の景色が素晴らし過ぎて、それと比較すると景色△、きのこ狩り含めての経験○、食事○と△の間。この金額を払ったらだいぶいいものを食べられると頭が過ってしまう微妙なライン。せめてチップ込みで2,000以内なら納得できたかもしれません。

総括:お好きなレストランシェフがいるのであれば、一度は行ってみて欲しいです。シェフによって設定金額が異なるようです。以前アジア系のシェフの時は食事をCUBOでするだけのコースで1,200ペソでした。(行ってはない)

日本は絶対にお酒とのマリアージュはできませんが、もっと整った自然とおしゃれを融合したグルメスポットになりそうです。それともメキシコの一期一会グループ食事は日本だと敬遠されてしまうのかしら。