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ダンディな人を求めて30歳で日本を旅立ち、ジョージクルーニー夫と出会いメキシコに落ち着く。メキシコ生活8年目。

国際結婚で別居婚はありなのか?

ここ数ヶ月このジレンマと戦っておりました。夫婦の在り方はそれぞれなので、答えの導き方も決断も変わってきます。この数ヶ月色々な友人からアドバイスをもらい、ようやく自分なりに答えを出すことが出来ました。

日本で働きたいという気持ちが出現

昨年の3年ぶりの日本暮らしで、日本で働きたくなった私。メキシコ人夫も私が働くことへのこだわりがあることを知っていたので、「別にいいよ」との返答。彼の仕事が落ち着いたら一緒に来てくれるかと思いきや…日本の給料を聞いて驚き「それは夫婦ファイナンス的に正解ではないから今僕は行けない」という始末。そこから私のジレンマがスタート。“単身赴任で行ってもいいのか?“

終電車に間に合うかの夢を毎日見る日々

仕事帰りに最終電車に間に合うかどうかドキドキハラハラする夢が連日続きました。あまりにも続くので夢占いで見てみると「現状を変化させたい/変化する時期」。その通り。寝ている間も悩み続けているなんて笑ってしまいました。でも人生でここまで悩んだことはなかったのです。いっそ会社から命令されれば言い訳が付けられて決断も容易だったかもしれませんが、全て私1人の判断なのでどちらが後悔しないかを毎分ごとに行ったり来たり。要は仕事を取るか夫との生活を取るか。私は薄情者にならないだろうか。

外国人夫が考える夫婦の在り方

ジョージクルーニー夫はもともと独身貴族で生活に関することは全て自分できちんと出来る独立した人。誰かと一緒に生きることを夢見ていたタイプではないので、私と夫婦になることは生活を共にすることに価値があると思ったからだと言います。そもそも「結婚する気がないなら日本へ帰る」と脅したのは私ですから、一緒にいることに意味を持っていると思います。(ジレンマ中夫は反対も賛成もしないスタイルを貫いていたので、私の憶測です笑)多くの国際結婚の友達夫婦も色々な形を取っていて、離れていても夫婦関係が続いている夫婦もいて、私の決断が決して特殊ではないと思いながらも決めきれませんでした。

結婚という制度に救われているのか、縛られているのか

我が夫婦は子どもがおらず、お互いが独立した人でいることが理想。その理想に沿って考えれば単身赴任で行けばいい。しかし夫婦は生活の積み重ねであることも結婚生活3年でしみじみ理解しています。実際に長く一緒にいると意味なくふとお互いの気持ちが離れる瞬間もあります。恋人であれば別れになっていただろうな、結婚してて良かったと思った経験があります。結婚という形に救われてもいるし、縛られてもいます。表もあれば裏もあるのが人生です。

素敵な友人たちにアドバイスをもらいました

私の全てを知る人は私以外にはいないので最終的に決めるのは自分だと思っていましたが、そこに至るまでに友人たちからもらったアドバイスが必要でした。せっかちな私を落ち着かせるような言葉をくれ、どれも私にとって正解でした。結論に導くヒントをくれた友人たちに心から感謝をしています。唯一力強く反対した友達は国際結婚20年弱の先輩。絶対に離れるべきではないと子育てをしながら働いていて忙しいにも関わらず、「メキシコで貴方に合いそうな仕事あるよ!」と色々な求人を送ってくれました。

色々な人の意見を聞いて、こんな風に自分と向き合ったのは新卒の就活以来でした。

ジレンマは決して消えないけれども、第三の状況がプラスされ一旦結論に至る

就職先への返信期限に加え、8年間メキシコへ遊びに来ることを待っていた友人たち2組が今年メキシコへ来ることの知らせが後押ししてくれました。これらのチャンスは人生で最初で最後の可能性大。悩んでいた天秤がメキシコ生活継続へ傾いた最終的な理由になりました。

日本離れて8年、主婦2年半、39歳の日本での転職活動

リクルート状況は常に一緒ではないので、固定観念に縛られない方がいいなと体感しました。私の固定観念は「35歳過ぎたら転職がかなり難しい」です。そのイメージは私がかつて日本にいた当時の概念で、経済状況は常に変わっているので決してそうではありません。私の場合は日本でのキャリアを評価してもらい面接した異業種転職の会社も主婦歴を気にせず、好条件。メキシコでの経験が活かせると思って志望しましたが、逆に全く興味を持たれませんでした笑。

日本を離れ年を重ねると、いつか本帰国した際の日本でのキャリアに不安になる方も沢山いると思います。夫は引き続きそのうち日本で暮らそうと言っており、半年後なのか3年後なのか10年後なのか老後なのか分かりません。なので私の不安も微小に続きますが、もしかしたら友人の来墨を待っているうちに私のやりたい仕事がメキシコで見つかるかもしれませんし、ベタですが学びある今を。