5歳の頃、鏡に映る自分がマッチ棒のように顔が小さくて大泣きをしたあの冬の日。ただお下がりのトレーナーが大き過ぎてそう見えただけのあの日から数年後には私のコンプレックス第1位に成り上がっていた“ちょっと大きな顔“。他にもちょっと短い首やちょっと足りない膝下などもありますが、どれもこれも自分ではどうにもならないこと。
ジョージクルーニー夫の愛を感じた一言
155cmの私と178cmの夫の顔の大きさは大して変わりません。鏡に映る度に
私「私の顔、ちょっと大きいんだよね〜」
夫「普通でしょ」
との会話が繰り返されます。かつて好きな男性に「君は完璧だけれども、ちょっと顔が大きいよね」と言われたことがあります。真っ直ぐな目で言われたのでトラウマにならない程度の過去の出来事。馬鹿にされながら言われていたら間違いなくトラウマ案件。
先日もいつもの如くそんな会話をしていたら、
夫「あのね、普通だから、普通。」(対応面倒だしもう言わないでくれたまえ)
私「でも〇〇(私の友人の名前)と比べたら、大きいじゃん」
夫「彼女が小さ過ぎるの、比較対象にもならないよ」
愛を感じた瞬間。
若き20代まではこのコンプレックスゆえ外に出たくない時も。自分より大きい人と比べて安心することはなく、小さい人と比べてネガティブになっていたけれども、変えようがない現実に今はコンプレックスというよりネタ感覚。しかし彼はもう聞きたくないようなのでこのコンプレックスネタは封印しよう。
メキシコ人は他人と比較しない?自己肯定感が高い?
メキシコ人は顔の小ささとか全く気にしていなさそう。気にしているのは、お尻とセクシーなボディライン。あと顔?街を歩けば、セルフィー女子に出会うのも簡単。彼女たちの自己肯定感ってすごいな、と感心することも沢山あります。どんなボディラインでも堂々としています。自分に自信があるのは素晴らしいことだと思って、夫に言ったことがあります。
私「メキシコ女性って自信満々でいいよね。人と比較しなくていい人生っていいよね。日本は電車に乗るだけでも、いや歩くだけでも見ず知らずの人にマウンティングされている感じが疲れるのよ」
夫「メキシコも同じだよ。バチバチだよ。マウンティングするのと自信満々は別のこと。」
私はメキシコでは外国人で、メキシコ人女性と同じステージでマウンティングされる対象ではないはず。嫌味も自慢話もされた経験はほぼほぼありません。でもメキシコ人女性同士で「B子のお尻私よりキュートだわ。負けない!」「C美のインスタ見た?泊まっていたカンクンのホテル、全然いいホテルじゃないよね〜」などと言っているのかしら。
人と比較しないでいられる生き方はストレスフリーで、海外生活の醍醐味。